しゃんぶるだんふぁんです。以前このブログで劇場版ポケットモンスター『ミューツーの逆襲』についての考察記事を書きました。
リアルタイムで見たときはわからなかった点についての考察記事

登場するポケモンは何種類いるのか数えてみた小ネタ記事

今回の記事では、30年後にリメイクされた、ミューツーの逆襲Evolutionについてです。初代とどういった点が変わったのかについてまとめてみました。※初代、Evolution両方の内容のネタバレを含む内容です。
引用:U-NEXT
Evolutionと1998年版で変更された点
初代ミューツーの逆襲とEvolutionでは、ストーリーや台詞、登場するポケモンや人物の変更はほとんどありません。細かいシーンのみの変更が多かったので、まとめていきます。
ミューツーとアイツーの交流シーンがない
Evolutionでは、ミューツーが生まれる前の意識世界で出会った、アイツーとの交流シーンがカットされています。ただ、実はこのシーンは初代版でも劇場公開時にはなかったシーンで、テレビ初放送時に新たに追加されたという背景があります。
可能であれば、Evolution版にもアイツーのシーンを追加してほしいですね。
カモメがキャモメに
小林幸子さんが声優するキャラクター、ボイジャーさんが「海を知りたきゃ、波止場のカモメに聞いてみな」というシーンがあるのですが、このカモメがEvolutionだと「キャモメ」になっています。
初代ではカモメポケモンが存在しなかったのが理由ですね。
そもそもポケモンの世界って、普通の動物は存在するんでしょうか。なんの動物をモチーフにしたポケモン(ねずみポケモンなど)なのかという共通認識はあるので、かつては存在したんでしょうが…動物がポケモンに進化しているのかもしれません。
嵐の海に向かうトレーナー
初代ミューツーの逆襲では、ソラオ、ウミオ、スイート以外で嵐の海を超えようとしたトレーナーは、オニドリルに乗っていたトレーナーしか描かれていませんでした。
Evolutionではキングラーに乗ったトレーナー、飛んでいるストライクにぶら下がって海を渡ろうとしているトレーナーが追加で描かれていました。
ロケット団の船がバージョンアップしている
嵐の中、ニューアイランドに向かおうとするサトシたちの前に変身したロケット団が現れ、船に乗せてやるよのシーン。初代では木造?でオールで漕ぐタイプの船だったのが、ラプラスのカタチをしたちょっとハイテク感のある船になっています。
しかも登場時にムサシとコジロウがミュージカルのごとく歌を歌っています。正直このシーンが一番前作と比較してEvolutionしたような気さえします。笑
タケシがスイートにデレデレする
ミューツーに招待され、島に辿り着いたトレーナーはサトシたち以外はたったの3人で、そのうちの唯一の女性トレーナースイートにタケシがナンパするシーンが追加されています。
初代版で、タケシがスイートに全く無反応な点についてはたしかに違和感がありましたが、わざわざ追加するほどのことかと言われると微妙です。笑
描写が丁寧になっている
初代は尺を気にしているのか、説明が少なく、駆け足な描写に感じた部分があったのですが、Evolutionではそういったシーンの描写が若干丁寧になっていた印象でした。
コピー達が去っていくシーンで、手を振るのがめちゃくちゃ可愛かったです(特にドククラゲ)
逆に変わっていないことの凄さ
初代の公開から30年が経過しているのに、声優陣がほとんど変わっていないのはすごい。ボイジャーさんの声は相変わらず小林幸子さんで、衰えも感じませんでした。編曲は変わったものの、主題歌が同じなのも嬉しかったです。
ミューツーの声優も当時と同じ、市村正親さんでした。
登場するポケモン
初代にしか出てこない
| ・マンキー ・レアコイル ・フーディン ・ゴローニャ ・コンパン ・ガーディ ・ライチュー ・ニョロゾ ・プリン ・タッツー |
初代ではミュウの棲息地に出てくる野生ポケモンとして、マンキーが登場しますが、Evolutionでは登場しません。また、ミューツーのロケット団時代に戦うポケモンも、レアコイルとフーディンのシーンがなくなっています。
オープニングバトルのトレーナーのてもちポケモンがゴローニャからスリープに変更されています。コンパン以降に記載したポケモンは、初代の嵐の波止場のシーンでちょっとだけ出てくるポケモンたちです。
Evolutionにしか出てこない
| ・イーブイ ・マダツボミ ・ラプラス ・キャモメ |
イーブイとマダツボミは、嵐の波止場のシーンに少しだけ登場します。ラプラスは本編だと波止場のシーンで登場する船や柵のデザイン、波止場の看板などに出てくるだけで実際のポケモンは登場しません。
エンディング映像でラプラスとキャモメが少しだけ登場します。初代ではないポケモンはキャモメのみで、しかもエンディング映像のみの登場のため、本編のポケモンの変更はほとんどありません。
初代ミューツーの逆襲に登場するポケモンは、こちらの記事でまとめました。

映画がより面白くなる『ミューツーの逆襲』で気になった細かい箇所! | しゃんぶるだんふぁん
新たな疑問とその考察
前回の記事では
| ・どうしてミューツーは怒っているのか ・どうしてポケモンたちは泣いたのか ・どうしてミューツーは逆襲するのをやめたのか |
について考察しました。そちらの点については前回の記事に記載しています。

今回Evolutionを観たことによって新たな疑問がわいたため、その点についても考察していきます。 新たにわいた疑問は以下です。
| ・フジ博士が最強のポケモンを作る目的はアイを生き返らせるためだと言っていたけど、結局どうなったの!? ・人間に意図的に作られたことを怒っていたのに、人間と同じようにポケモンのコピーを作るのは矛盾では? |
それぞれ考察していきます。
アイツーはそのあとどうなったの?
劇場未公開シーン(Evolutionではカットされています)でフジ博士は「最強のポケモンの生命力が、アイをよみがえらせるヒントになるかもしれない」という旨の発言をしています。このことから彼が最強のポケモンを作る理由は、娘をよみがえらせるためだとも解釈できます。
アイツーが消滅し、ミューツーが安定剤を打たれ眠らされてからどれくらいの年月が経ったのか作中から推測できる要素がありませんが、ミューツーはその間にかなり成長し、一人称が僕から私になっていますし、眉間に皺までできてしまっています。
アイツーの意識が消滅したあと、もう一度コピーを作り直せるのかについては劇中では言及されていないため、その後アイツーの研究がどうなったのかは不明です。 ミューツーが眠っている間にフジ博士はアイを生き返らせることは諦め、最強のポケモンを作る研究者としての道に邁進することにしたのかもしれません。
人間と同じことをする矛盾
ミューツーは、自分が人間に意図的に作られたことに対して怒ってたのに、その人間と同じようにポケモンのコピーを作るのは矛盾してない?と少し思いました。
自分が作ったポケモンに逆襲されるという発想には至らないのか?という点ですね。この問いに対しての答えは、ポケモンのことも、自分より下だと思っていたのでは。です。
ミューツーは人間はもちろん、その人間に従うポケモンのことも愚かだと思っています。
弱いから人間に従うしかない存在であり、そういうポケモンの存在もこの世界にはふさわしくないと考えていました。 つまり、自分以外のポケモンのことも下に見ていたので、自分の作ったポケモンが、自分と同じような意思を持って反逆するなんてことは考えもしなかったのではないでしょうか。あと自分が最強なので、仮に反逆されたとしても倒せる自信があったのかもしれませんね。
ミューツーの本物とコピーに対する考え
ミューツーはコピーとして生まれてきたことに対し、人間の都合で作られたまがいもの、本物ではない(だから怒ってる)みたいな価値観が多分あり、本物を潰さないことには自分達が本物になり変わることができない的な発想があったのだと思います。
だから本物よりも強いコピーを作って、本物の立ち位置を奪いたかったんじゃないでしょうか。ポケモンを倒したいだけなら、タイプ相性のいいポケモンと戦わせるべきですからね。笑 本物とコピーのペアでわざわざ戦わせているのはそういうことかなと思います。
「私は人間に作られた。だが人間ではない。作られたポケモンの私はポケモンですらない」
ミューツーは人間の悪い部分をサカキから学んでしまったため、自分が嫌っているはずの人間と同じことをしてしまう、ある意味人間と同じ矛盾をはらんだ存在になっているのがなんとも皮肉です。
まとめ
1998年版のミューツーの逆襲と、2019年版ミューツーの逆襲Evolutionの変更点をまとめてみました。ストーリーや登場人物の変更はほとんどありませんでしたが、細かいシーンが変更されているのを見つけるのは楽しかったです。個人的には、1998年版がおすすめですが、ぜひ両作視聴してみてください。時代を超えて愛される作品の凄さを堪能できます。
ドット絵の記事をたくさん書いている私ですが、本来の活動はアイロンビーズやビーズでドット絵、ゲームモチーフのかわいいアクセサリーをたくさん作っている人です。

あとあつ森100時間以上やりこんでいる人です。島に遊びに来てね。

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