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ポケットモンスター ピカチュウバージョンは、赤・緑・青と同じストーリーをベースにしながらも「アニメ版ポケットモンスター(アニポケ)」の世界観を強く反映した作品です。ゲーム単体としての追加要素だけでなく、アニメとのリンクが非常に濃く、初代ポケモンの中でも異彩を放っています。
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今日のブログでは、その独自要素をわかりやすく整理して紹介します。
アニメと連動したピカチュウとの冒険ストーリー
ピカチュウバージョン最大の特徴は、アニメ版の世界観を強く意識した演出です。
最初のパートナーが強制的にピカチュウ
まず主人公の最初のパートナーは、御三家ではなくピカチュウ固定となっています。しかもこのピカチュウはモンスターボールに入ることを嫌がり、常にプレイヤーの後ろをついて歩くドラクエ仕様です。
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ピカチュウの方を向いてAボタンを押すと、ピカチュウの今の気分を確認することができます。バトルに勝つと嬉しそうなリアクションをしたり、新しいポケモンをゲットするとアニメおなじみの「ピッピカチュウ」もしてくれます。なんせゲームのピカチュウの鳴き声がアニメ版声優とおなじ、大谷育江さん担当ですからね……!
最初はなついていないため不機嫌そうですが、一緒に旅を続けるうちに絆が生まれる点も、アニメのストーリーを活かした仕様となっています。
主人公の後ろをついてくるのはIDの一致したピカチュウだけ
ピカチュウバージョンで主人公のうしろをついてくるのはトレーナーIDが自分と一致しているピカチュウだけのようです。つまり、人からもらったピカチュウはついてきません。
ということは、野生のピカチュウをつかまえた場合もついてくるのか?という疑問がわきますが、ピカチュウバージョンはそもそも野生のピカチュウが出現しません。
一度自分の持っているピカチュウ版で、ありとあらゆる状況を試してみたことがあります。
ピカチュウ版のピカチュウで実験してみた!逃がせる?進化できる? | しゃんぶるだんふぁん
ライチューへの進化を嫌がるピカチュウ
ゲームの攻略をすすめてタマムシシティまで行くと、デパートで「ほのおのいし」等の進化の石が購入できるようになります。ピカチュウは「かみなりの石」でライチューに進化するので、石はつかえると表示されるものの進化させようとすると、ピカチュウはいやだっている!と表示されて進化できないのです。
アニメでもマチスとの戦いでボロボロになったピカチュウが、ライチューに進化すれば勝てるかもしれないと言われて進化を提案されるけど、結局しっぽでかみなりの石をはじき返すシーンがあります。こんなところまでアニメに忠実なんですね。
登場キャラクターたちのアニメ再現
ジムリーダーや重要キャラクターの描写もアニメに寄せられています。
警官NPCの一部がアニメのジュンサーさんアイコンに
初代の警官や封鎖されたゲートの警備員はこのNPCで統一されていて、ハナダシティの民家にどろぼう(ロケット団)が入るというストーリーがあります。ピカチュウ版では、このときの警官がアニメでおなじみのジュンサーさんアイコンになっています。
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台詞も赤緑青では男性口調でしたが、女性口調に変更されています。
ハナダの民家以外だと、クチバシティでいたずらばかりしていたゼニガメを主人公にくれるジュンサーさんもいます。赤緑青ではそもそも存在しないNPCなので、新たに追加されています。それ以外の警備員はジュンサーさん変更になっておらず、赤緑青と共通です。
ちなみにハナダシティで泥棒被害があるというストーリーはアニメにもあるのですが(アニメ版の犯人はおなじみムサシコジロウ)これはゲームの設定が先なので、アニメの方がゲームに寄せたのかなと思います。
ポケモンセンターにいる女性がジョーイさんになった
赤緑青にいるポケモンセンターの女性は、黒っぽい服を着たシスターみたいな外見の女性なのですが、ピカチュウ版ではアニメに登場するジョーイさん風の女性に変更されています。こちらの変更は一部ではなく、全ポケモンセンターの女性がジョーイさんになっています。
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そしてジョーイさんの隣には、なんとラッキーがいて、専用アイコンまで用意されています(ラッキーをてもちに入れた際はこのアイコンにならず、あくまでフィールド限定のアイコンです)

ジムリーダーたちの変化
実は私はアニメからポケモンに入って、はじめてプレイしたポケモンシリーズがピカチュウバージョンだったので、タケシとカスミはバトルに勝ったあと当然仲間になるものだと思っていました。
何度話しかけても仲間になろうという話にはならなくて、ガッカリしたのを覚えています。こんな感じで後ろついてきてくれるもんだと思っていた。

ただ、タケシはバトル時のグラフィックが赤緑版だとなぜか上裸なんですが、ピカチュウ版ではアニメ版と同じ服装になっています。そしてバトル後に話しかけると「ポケモンブリーダーになるためにここで修行している」旨の発言をします。
カスミについてはバトル前に「マイステディ!」とアニメ版カスミと同じキメ台詞を言います。
めちゃくちゃ細かい変更ですがこれは赤緑青版にはない要素で、こんな細かい点にもアニメ要素を入れてきたのはすごいなと思いました。
タケシとカスミだけではなく、例えばジムリーダーのマチスのてもちポケモンがアニメと同じライチュー1匹に変更になっていたりもします。恐らくほかのジムリーダーの手持ちポケモンもアニメ寄りに調整されています。
ロケット団のムサシとコジロウが登場

個人的に一番嬉しかったアニメ要素です。赤緑青で登場するロケット団員の一部が、ムサシとコジロウに変更されています。ゲーム内でムサシコジロウと戦えるのは4回。
| ・おつきみやま ・タマムシゲームセンター地下のロケット団アジト ・シオンタウンのポケモンタワー最上階 ・シルフカンパニーのサカキと戦う前 |
先述したハナダの民家の泥棒に入ったロケット団がムサシとコジロウに変更されていなかったのはちょっと意外です。ムサシとコジロウの手持ちポケモンはアニメ同様、アーボとドガースとニャースです。アーボとドガースのみ途中で進化していますが、ニャースは最後まで進化しません。
ムサシとコジロウの名前は出てこないものの、やなかんじぃー!、ぢゃりボーイというアニメでおなじみの台詞も登場します。ぢゃりボーイって、「ち」に濁点の方だったんですね。笑
登場時には専用のBGMも用意されており(さすがにアニメのとは別メロディーです)ある意味ロケット団のラスボスサカキ様ですら超える特別待遇といえます。
そんなラスボスサカキ様のてもちポケモンにも、赤緑青にはなかったペルシアンが追加されるというアニメ準拠要素がプラスされています。
登場ポケモンたちのアニメ要素
ライバルのポケモン
赤緑青では、主人公が選んだポケモンの弱点になるポケモンを選ぶライバルでしたが、ピカチュウ版ではライバルの最初のポケモンがイーブイ固定になっています。これもアニメ版に寄せたのかと思いきや、意外にもライバルのイーブイがアニメで登場するのはピカチュウ版が販売されたあとのようで、むしろアニメがゲームの設定を逆輸入したようです。

ということは、アニメでシゲルが最初にもらったのは御三家ではなくイーブイだったのか???となったのですが、調べてみるとシゲルが最初にもらったのは御三家のうちのゼニガメだったようです。
1話の時点では明らかになっておらず、アニメでシゲルの御三家ポケモンが登場するのは270話、すでにカメックスに進化していました。
このあたりの詳細は別記事で記載しました。
参考記事:アニポケシゲルが最初に選んだ御三家は誰?イーブイはゲームが先だった | しゃんぶるだんふぁん
トキワの森の出現ポケモンの変化
ピカチュウ版のトキワの森では、ビードルとコクーンが出現しません。なのでほとんどがキャタピー、トランセルとの戦いになります。
キャタピーといえば、アニメ版のサトシが一番最初に自力でゲットしたポケモンということもあり、それがビードルとコクーンを除外した理由になるかはちょっと微妙ですが、一応赤緑青から変更された点なのは事実です。
赤緑青だと低確率で野生のピカチュウが出現するエリアでもありますが、ピカチュウ版ではそれもありません。しかし実は、ピカチュウ版だけトキワの森で出現するポケモンがいます。
それがポッポとピジョンです。
ポッポは4%、ピジョンは1%の確率で出現します。ポッポは正直どこでも手に入るのであんまり嬉しくないですが(笑)、わざわざレベル9のピジョンがピカチュウ版のみトキワの森で出現するという設定を入れたのは、アニメでサトシがピジョンをゲットした影響とみて間違いないでしょう。
ニビシティのポケモンセンターでプリンと出会うイベント
地味なイベントですが、ニビシティのポケモンセンターにプリンがいて、話しかけるとアニメ版と同じメロディーで歌を歌ってくれるイベントが追加されています。

面白いのが、プリンの歌を聴いたピカチュウが眠ってしまうことです。話しかけると眠ってしまったリアクションを見ることができます。話しかけないとピカチュウはそのまま目覚めず、後ろをついてきません。
そのまま放置してポケモンセンターを出ると復活しますが、放置してポケモンセンターを出るとピカチュウの機嫌が少し悪くなった気がします。笑
御三家ポケモンが三匹とももらえる
赤緑青では1匹しか選べなかったヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3匹をストーリーの進行上でゲットすることができます。ヒトカゲはゴールデンブリッジを渡った先にいるトレーナーから、フシギダネはハナダシティの民家のお姉さんから、ゼニガメはクチバシティのジュンサーさんから。
もらえる条件は以下
| ヒトカゲ | なし(強いて言うなら)ゴールデンブリッジのトレーナーを倒す |
| フシギダネ | ピカチュウが主人公になついている状態にする |
| ゼニガメ | クチバジムでマチスを倒す |
フシギダネの民家にナゾノクサもいる

先述した御三家ポケモンイベントのうち、ハナダシティの民家にいるフシギダネだけボールに入っていないので、フィールドアイコンを見ることができます。一度フシギダネをもらうと見られなくなるアイコンです。
アニメでは、フシギダネが傷ついたポケモンたちを守っていて、カスミがゲットしようとしたナゾノクサをかばってフシギダネが戦います。そのアニメの設定を引き継いでか、ハナダシティの民家にはナゾノクサのフィールドアイコンも登場します。

ナゾノクサは金銀でもそっくりアイコンがありますが、そのアイコンとは異なるピカチュウ版独自のアイコンが用意されています。あとこの民家にはなぜかサンドもいますが、サンドはフシギダネの回には登場していなかったので、なぜサンドチョイスなのかは謎です。
その他の独自システム要素の紹介
アニメ要素以外の、赤緑青にない追加要素を紹介します。
ピカチュウのサマービーチ

ピカチュウ版限定のミニゲームです。なみのりを覚えたピカチュウがいないと遊べないミニゲームのため、当時知っていた人はかなり少なかったのではないでしょうか。
そしてピカチュウバージョンでは、ピカチュウでなみのりした場合のみ、専用のなみのりピカチュウアイコンを見ることが出来ます。進化したライチュウではなみのりピカチュウアイコンになりません。

参考記事:ピカチュウ版×なみのりピカチュウで見られる、レアなドット絵を紹介! | しゃんぶるだんふぁん
通信対戦モードの追加(コロシアム2)
赤緑青になかった、コロシアム2という通信対戦モードが追加されています。公式大会モードのルールでバトルができるモードとなっています。
ポケットプリンタとの連携
私は持っていないかったのですが、ポケットプリンタとの連携はピカチュウ版からスタートしたようです。図鑑やてもちポケモンのステータス、先述したピカチュウのサマービーチのハイスコアなどをプリントできました。
おぼえるわざの変化
ポケモンの覚える技にも変更がありました。たとえばリザードンに「そらをとぶ」を覚えさせることが可能になったなどです。これはアニメ要素を反映したものもあるかもしれませんが、シンプルに覚えても違和感ない技を追加した傾向が強いかなと思いました。
ピカチュウのみ、なつき度の判定がある
ポケモンのなつき度は、第二世代の金銀版で初めて導入されたかのように思われていましたが、実はピカチュウ版のピカチュウのみ、なつき度という概念があったのです。
先述したフシギダネは、ピカチュウがなついていないともらえないという条件がありました。
なつき度に応じて話しかけた際のピカチュウのリアクションは変化しますし、ニビシティの博物館には、ピカチュウを欲しがる娘と父親のNPCもいます。
ピカチュウがなついていれば父親NPCが「こんなになついているならくれとは言えないなあ」と言い、なついていなければ「きみのピカチュウなついていないようだしくれないか?」と言われます。
実際にあげたりはできないんですが、この親子に話しかけることでもピカチュウのなつき度をチェックできるようになっています。
図鑑のグラフィックが綺麗
実は私が一番最初にやったポケモンシリーズはピカチュウバージョンで、赤版は大学生になってから始めました。
はじめて赤版をやったときの衝撃は、「えっ、図鑑の絵こっわ」でした。ピカチュウバージョンのグラフィックに慣れていた私は、赤版のクセ強なグラフィックに大変驚きました。笑
まとめ
ポケットモンスターピカチュウバージョンは、単なるマイナーチェンジではなく「アニメの世界をゲームに落とし込む」という明確なコンセプトを持った作品です。
ゲームとしての遊びやすさに加え、アニメファンへの強いリスペクトが込められており、初代ポケモンの中でも特に“体験型アニメ再現ゲーム”として完成度の高い一本と言えるでしょう。今遊んでも充分に楽しめるゲームなので、機会があればぜひ遊んでみてください!
ドット絵の記事をたくさん書いている私ですが、本来の活動はアイロンビーズやビーズでドット絵、ゲームモチーフのかわいいアクセサリーをたくさん作っている人です。

あとあつ森100時間以上やりこんでいる人です。島に遊びに来てね。

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